私が、自分でしこりに気付いた時、夫にも一応報告していた。
健康診断を受診した時も、要検査になるみたい、ということも伝えていた。
この頃、私も悪性の可能性を深く考えていなかったので、夫もあまり気にしている感じもなかった。
そして、健康診断の結果が届き、要精密検査、しかもマンモグラフィのカテゴリー4(悪性の疑い)となった時も、もちろん、夫に報告した。
更に、初診療日。
悪性の疑いに打ちひしがれながら、夕食も食べずにソファで横になっていると、帰宅した夫が言った一言。
「あれ~?母さん、落ち込んでるの?」
一応ね、誤解がないように言っておくと、夫は結構な非常時でも、いつも瞬時に、冷静に受け入れて対処する人なんです。
「起きたことは仕方がないんだから。」って。
ある意味、何が起きても動じない、頼りになる夫だと思っていたのですが。。。
この時ばかりは、そういう話じゃない!
現実はその通りなのかもしれないけど、今!私に!掛けるべき言葉はそれじゃない!
私のことが心配じゃないのだろうか!?
もうね、あまりにもムカついて、話すのもやめた!
必要以上に会話するのもムカつくので、しばらくは、夫との会話もなし。
それでも、普段通りに、
「今、これを買いたいんだよね~、ねえ、どう思う?」
「どこかの休みで、○○行かない?ここ、前から気になっててさ~。」
な~んて、呑気に話しかけてくる夫に、私の苛立ちもMAX!!!
それに、 一応、次の診察日の予定を伝えたというのに、
「一緒に行くよ。」の一言が、いつまで経ってもないっ!!!
え?出張の予定も、大事な会議の予定もないのに、いる?
自分の奥さんのこんな一大事を聞きにいかない夫なんて、いるの!?
もう、毎日イライラ!
そうでなくても、悪性だったら、という不安もMAXなのに、夫にもイライラしていて、もし、本当にこのまま診察に同行しないんだったら、一生!根に持つ!恨んでやる!と思ってた。
で、あまりに一人でモンモンとムカついていたんだけど、一週間もしたら、なんだかバカバカしくなったから、夫に直球で聞いてみた。
「ねえ。私、コレ、一生!根に持つと思うから聞くけど。
次の診察、行く気あるの? 間違いなく、私、一生、根に持つけど!!!」
って(笑)
これには、さすがの夫も、
「え!?そうだね、俺も行った方がいいよね?何時だっけ?」だって。
やっぱり、結果がどうであっても、すべきことをやるしかないだろう、と思っていたらしい。
いやいや、こんなに重要な話を患者である私一人が聞くのは、不安でしかないし、その場では分かった気分になったとしても、それを正しく伝えられるかどうかなんて、この状況下で全く自信がないんだから。
とはいえ、無事?夫を確保し、運命の再診の日を迎えるのでした。
(でも、やっぱり、この怒りは、一生!根に持つと思う!許せな~い!)